三月
三月三日
日曜日だからか人間が多い。技術革命で将来いろんな人が仕事を失うよ、といった本を読んだ。著者はドイツの哲学者。スイスでは金融取引に0.05パーセント課税するだけでベーシックインカムの財源を賄えるとか。もう誰もが労働を強いられる時代は終わりつつある。いやもう終わってるか。日本でもそろそろ本格的なBI議論を始めなければいけない。おい政治家ども、早く無業者にカネをくばれ。失業者やニートがもっと増えれば政府も議論せざるを得なくなるだろう。いまの俺に出来るのは周囲の人々をニート(真人間)にすることくらいか。まあでも俺にしてみれば俺以外の人間が一円でも多くの税金を国や自治体に払ってくれたほうが助かるんだけどね。図書館も税金で運営されているもんね。
三月四日
図書館はお休み。noteを書いて読書。島田雅彦『僕は模造人間』。傑作。誰もがけっきょくは誰かの凡庸な模造品を演じるしかないのだ。「周囲の期待」をことごとく裏切る快楽。永遠の青二才でありたい。凡庸な大人たちに唾をはきかけよう。しかしすさまじくだるい。眼も疲れている。やや寒いけど一時間ほど散歩するか。
三月五日
寒くてだるい。このだるさを言語化するのは不可能。
三月六日
ATMに行くたびに爆発したくなる。ガス代が5000円を超えていた。電気代も3000円を超えている。親が月々に振り込んでくれる金額が少なすぎる。「いかさずころさず」みたいで腹がたつ。
三月七日
気がくるいそう。寒さだけでも耐えがたいのに、外をすこしでも歩くと目がかゆくなる。部屋にもどるとくしゃみが出る。二重苦三重苦。
三月八日
しゅうじつ室内読書。図書館は温かいけど人が多すぎる。人の眼のあるところでは生きた心地がしない。
三月九日
とてつもなくだるい。雪が降りそう。動画を見るのも億劫。外出したくない。
三月十日
朝起きて仕事に行ける人間はみんな変態だ、というのがいまの実感。
三月十一日
だるいけど一応外出。買い物。ママンがお金を振り込んでくれた。お金がないと生きられない、なんて愚かな迷信を信じてないけど、お金がないとひどく不便ではある。お金をみんなに配るべきとする根拠はこれだけで十分。
三月十二日
だるすぎて布団から出ることが出来ない。布団のなかでこれを書いている。
三月十三日
息をしているだけで労働。呼吸労働。誰か賃金をはらえ。
三月十四日
なにもしたくない。本もみんな詰まらない。誰と会って話していても、このだるさだけは伝わらない。
三月十五日
とほうもなくだるい。この日記を来週も続けられる自信がない。この日記に対しても誰か賃金を支払ってほしい。呼吸に対する賃金と、飯を食う事に対する賃金と、糞をすることに対する賃金と、この日記に対する賃金。低めに見積もっても十五万円くらいかな。
三月十六日
花粉がひどくて散歩もろくに出来ない。図書館に行くと視線が気になる。「大の大人が昼間から」という視線。私の自意識過剰かしら。ニートの道はおそらく「普通に働く道」よりもずっと険しい。だからこそ「やりがい」もある。
三月十七日
上野発の夜行列車降りた時から、の部分が頭から離れない。だからきょうの図書館行きは中止する。雪が降るかもしれない。
三月十八日
ニートの私にカネを借りるようではもう終わりだよアンタ。老人にはなりたくない。高齢者税の導入を希望する。
三月十九日
プーチン「圧勝」。不正票のことが取り沙汰されている。私は選挙にはいかない。ニートのことなどはじめから眼中にない立候補者ばかりだから。日本という国の存続に私はなんの関心ももてない。私はこれからもこの精神的未熟性を持て余し続けるだろう。
三月二十日
だるすぎてもう何も書く気がおきない。一行書くのもしんどい。しんどいしんどいしんどい。
三月二一日
マイナス金利解除。デフレ脱却したの。生活はきびしい。ただ自分の場合、物価が上がろうが下がろうが厳しい。親の年金でこれから生活していけるか不安。生活保護を受給するための準備はしておいたほうがいいかも。
三月二二日
むかしむかしあるところに孤独なニートがオナニーをしていました。
三月二三日
もうやがて四月だというのに寒い。外出したくない。外出は体に悪い。これだけははっきりしている。
三月二四日
だるさが全身に染み込んでいる。指一本を動かすだけでも重労働。
三月二五日
「じゃりん子チエ」のアニメをみる。ユーチューブは暇人と貧乏人のためにある。
三月二六日
ようつべでゾウがワニに襲撃される動画をみる。自然界はなんでもさっぱりしてていいね。あたいもワニになりたい。
三月二七日
ひさしぶりに外を歩く。花粉まみれになって夜くしゃみと鼻水が止まらなくなる。だから引きこもっていればよかったんだ。
三月二八日
せきの氏の四コマ漫画を隅から隅まで読む。彼は数少ない天才の一人。ギャグセンスは天性のもの。引きこもりもその才能がないと続けられない。あたいにはそれがない。だからなまじ外出して花粉にやられてしまう。
三月二九日
花粉によるアレルギー反応がひどい。もう生きている心地がしない。ダルいだけでもあたいには重荷なのにこれいじょう重荷を背負わせないでくれ。
三月三十日
ダルさが強すぎるため十二時間以上ベッドの上で過ごす。
いずれこれを二十四時間にまで伸ばしたい。足の筋力が衰えてもいい。
三月三一日
松井秀喜の全ホームラン動画を見ていたら一日がおわっていた。
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