近年フリーターを越えて深刻化しているニートですが、社会が騒ぎ立てるほどにどんな問題点があるのでしょうか。
基本的に社会や国が抱える問題点は2つあると思われます。
ニートが存在する事による社会的な問題点
国の税収が減少する
1つ目の問題点は無所得の若者、いわゆるニートが増えることで、国の税収が減少することになります。
フリーターですら低所得ゆえに騒がれていたのに、それを超えた無所得の若者が現れたのですから深刻といっても過言ではありません。
将来的に生活保護を受ける可能性が高い
2つ目の問題点は、親に生活費全般のお金を頼って生きているわけですから、親がもし亡くなってしまった場合、場合によっては生活保護を受けることになります。
そうなると国の負担がさらに増える事になってしまいます。
労働人口の低下
高齢化社会になっていく日本において、若者のニートや無職というのは本来貴重な労働力であるはずです。
しかしニートが増える事により労働人口が減り、国力の低下を招いてしまうという問題点があります。
結婚ができず日本の人口が減る
ニートや無職では当然結婚する事が出来ないため、必然的に子供が増える事がありません。
つまりニートや無職が増えると将来の日本人口バランスが悪くなってしまうという事です。
ニート本人が抱える問題点
ニートと言っても、ただ働くのが面倒で毎日遊んで暮らしたいという考えからニートをしている人もいるのかもしれませんが、病気などそれぞれの問題点を抱えている方もいます。
人付き合いが出来ず孤独になる
ニートは人と喋る機会が極端に減ることになるので、孤独に陥りやすくなります。
元々人付き合いが苦手ならば、よりいっそう孤独になってしまう可能性も高くなってしまいます。
歳を重ねるごとに働けなくなってしまう
国が調査したデータでは、ニートの総数は減ったものの、高齢化になっているということなので、一度ニートになってしまったら中々抜け出せなくなります。
なので、なるべく早いうちにニートから脱出しないといけないという問題点があります。
ニートは世間から批判される
例え自身にどうしようもない理由があったとしても、ニートは悪という世間の固定観念から批判を受けがちになります。
基本的にニート自身の問題点は精神的な問題が多いと言えるでしょう。
ニート経験者にニートの問題点を聞いてみた
ニート自身はニートの問題点をどう思っているのか気になると思います。
そこでニート経験者の方々に聞いてみました。
話せなくなったり金銭面で問題
ニートの問題点はまず、人との関わりが少なくなりがちなことだと思います。
人と話す機会が減り、すると顔の筋肉が減り、表情が乏しくなったりうまく話せなくなる可能性があります。
それと金銭面で頼りにしている人がいなくなった場合にどうやって生きていくか、お金を稼ぐ方法を考えておかないと、一人では生活していけなくなる可能性が高いことだと思います。
特に長年ニートを続けている場合、社会復帰はどんどん難しくなると思うので、その点は大きな問題点だと思います。
経済が落ちていくのが問題
日本の労働力が純粋に減ると日本が回らなくなるのかなとは漠然と恐怖しております。
人ひとりが担える労働力には限界があると思いますので、いずれ経済力も落ちていってしまうのでしょうか。
ニートのご家庭の労働力がご両親しかいない場合、その2人に負担がかかり続けるというのは個人的に心が痛みます。
私自身が浅いので、ニートの問題のかくたるを理解していなかったです。
ニートは何も生み出していない
ニートであること自体は問題ではなく、問題があるとすれば、ニートである間は建設的な何かを生み出していないことが問題です。
多くの成人は社会人として自身の労働を通して他者への何かしらのサービスを提供しています。
古来より村一番の力持ちは自警役、弁が立つものは交渉役、経験のある者の声に従って一斉に種を蒔くなどそれぞれの役割を全うして集団生活をしてきました。
無人島で一人で生活しているなら問題ありませんが、公共のインフラを利用しているなら何かしら公共に還元する方が良いと思います。
ニートより社会の問題
ニートは生産活動に寄与しませんが、そこで消費した時間が、回りまわって未来の生産に寄与することもありえます。
ですので、ニートが生産活動に寄与しないことをもって問題とは考えていません。
もっと問題なのはニートが働きたいと思っても、すぐに働くことの出来にくい社会の構造的な問題です。
地方ではそもそも仕事を見つけることも簡単ではない場合が多く、やっと見つけても人間的に辛い仕事、というパターンも少なくありません。
ワークシェアリングなどを駆使して、仕事の負担や時間をもっと分割するべきだと考えます。
何も協力していない事は問題だが今後は分からない
無論社会的に問題だと思います。
ただ、ニートは2つの意味をはらんでいると思っています。
一つ目はシンプルに、人類の分業という体制においてなにも協力していないこと。
この世の中は、だれかの仕事で成り立っています。
そこに協力的な関わりをしないということは、社会に貢献していないことになりますし、本人も社会との繋がりを失ってしまう可能性が高いからです。
二つ目は、働く意味を問われている時代ということです。
これからAIが普及してくるにつれて、仕事のあり方が変わってくると思います。
さらにベーシックインカム的な制度など、働かなくてもいい時代になった場合、人はどう行動するのか、それをニート問題を通じて考えることもできるのではないかと思います。
これは憶測がすぎるかもしれませんが、そういう時代が来たら、こんどは逆にお金を払って働くようになるかもしれませんね。
色々な面で社会問題
いろんな面で社会的に問題があるのではないでしょうか。
最近では、ニュースでもいい年をした息子が、親の年金を当てにしてニート暮らしをしているという話をよく耳にします。
本来働き世代の人がニートをしているということは、少子化問題にもつながると思うし、人口減少、高齢化、年金問題、近隣トラブルなど問題はいろんな面に広がっていくのではないかと思います。
問題点を上げればたくさん出てきて、それは様々な面で栄光が出てくるのではないかと思います。
生産性が無い人間をどれだけ抱えられるかが問題
人生のビジョンがなく、就業せずに何となく生きている人たちの集団をニ-トと呼ぶことが多いです。
これらの人たちが、すべて、アルバイト、正社員等の、勤労する人たちの仲間入りすると、社会的には素晴らしいことである言えます。
生産性のない人たちが、生産性のある人に変わることで、社会全体が活気づき、消費が当然上がり、すべてが良い方向に回ってゆくのは間違いなしです。
つまり生産性のない人間をどれだけ、社会が抱えられていけるかが問題なのです。
今はその許容量を少し超えていると思います。
ニートを生かすことをしない行政も問題
そういう仕組みを作った小泉と派遣を広げまくった竹中が原因。
国民から搾取装置を作りギリギリ生かす金だけ渡して、怪我したら派遣切りでニート生産させたパターン。
次にブラック企業で正社員を働き放題にさせて過労で亡くなる手前の奴が本能で辞めるかバックレして逃げてニートパターン。
他には、学校&職場&家でいじめ(DV )で心に傷をついて充電期間で休んでる自分で自己回復パターン。
ニートを生かすことをしない行政も問題だけどね。
努力して失敗したら、ハイ終わりの日本だから。
ニートのせいでGDPを下げている問題
ニートは社会的にはGDPを下げる要因であり経済的な側面からは好ましくないと思います。
そういった意味でニートは問題です。
ですが、人間らしく暮らせないほど過酷な仕事を強いるブラック企業が蔓延している社会の中で、生き延びるためにあえてニートになっている人も多いと思います。
ニートという言葉が市民権をえて、その層が無視できないほど増えてきている状態自体がそれを証明していると思います。
そういった意味で一番の問題は働ける世代よりも老人・外国人にお金をばらまく政治自体が問題だと思います。
ニートが反社会的な行動をするのが問題
ニートが社会的に問題なのは、人に迷惑をかけることです。
例えば、川崎市の多摩区でカリタス小学校に通う児童がバス停留所で攻撃されたのは問題です。
加害者の51歳という年齢も考えさせられます。
なぜなら、同居している伯父夫婦が、老人ホームへの入居を考えたことで、生活していけなくなると考えたように思えたからです。
これは、俗に言うような8050問題でした。
親の収入をあてにできなくなった時に、ニートが反社会的な行動を取ってしまうことが社会的に問題です。
経営者も場合によってはニート以下になるからニートでも問題ない
問題かどうかについてはあまり問題ないと考えます。
というのも日本の場合、頑張っている割に給料が上がらないという根本があり、経営者は絶対に優位です。
ですが、その経営者も利益が見込めなくなると無能と称されますので、場合によってはニート以下の扱いを受ける経営者もいます。
例えば会社を倒産させた経営者なんかがそうで、ニート以下の扱いになりますので社会的に見てニートの方がマシであると感じるのはそこだと思います。
ニートになると引きこもって居場所がなくなるのが問題
ニートが社会的に問題視されるのは、引きこもり問題と関連があると思われますね。
それは、対人関係をはじめとしたコミュニケーションが苦手でニートになってしまった方も多いからです。
対人と接するのが苦手で、ついつい家の中に引き籠ってしまいがちです。
心の病を抱えている方も多く、一度社会から外れてしまうと、家以外しか居場所がない人も珍しくありません。
周囲からは叱責を受けたりして、精神的にも病んでしまい、それが長期化してしまうのが社会的にも問題になっているからです。
厄介者として身内の中で大問題
ニートというものは全く生産性のない人間のことなので、社会的な人間として必要とされないということです。
そして、家族や国のお世話になって生きなければならない現実がありますので、どうしても厄介者として身内の中で大問題となる可能性が高いです。
自分が食べていくためにもある程度仕事をしないといけないということは当たり前のことであり、これが出来なければもうこの世で生きていく価値もないと思われても仕方ないことです。
ニートは犯罪に繋がるのが問題
ここ最近は引きこもりによる犯罪が増えており、ニートが社会問題であることがワイドショーなどでも取り上げられるようになりました。
社会活動を通じて他者とのコミュニケーションを取らずにいると、心を動かすことができす、考えも内に内に入り込んでしまいます。
昨今の引きこもりによる犯罪は、おそらくそれが原因だと思います。
ある凶悪な感情に取りつかれると狂気的な考えが生まれてしまい、それを咎めてくれる他者が存在しないため、その考えは当人の中で徐々に醸成されていき、やがて偏執的な思考となって犯罪につながるのだと思います。
他者との交流が少ない、あるいは全く無いということが大きな問題だと思います。
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