兵糧攻めされたニートが働くようになった話

ニート 兵糧攻め
ニートを兵糧攻めした経験を持つ方はいるでしょうか?

世の中には穀潰し(GOKUTSUBUSI)という言葉があります。

働かないで三食きちんと食べている。

つまり無為徒食の輩ということです。

ニートという人々は、全く職をもたず金銭を稼ぐことがありません。

しかし多くの場合、働かなければ日々の糧を得ることすらできません。

お小遣いという兵糧を絶った

ニートにとっての兵糧とは何でしょうか?

ここでは「お小遣い」という兵糧を絶つ、つまり「兵糧攻め」をしたことにより、ついに働くことを決意した親戚について語っていきたいと思います。

ニートの重い腰を動かすにはどうすればいいのか?

ニートを兵糧攻めにしたらどうなる?

多くの方が疑問に思われることでしょう。

私が何度も話を聞いてあげた親戚は、基本的に低学歴なのにプライドが高い。

そのような有様ですから、望むような仕事には一切就けません。

しかもあげたお小遣いで夜遊びには行くので尚悪いです。

そこで、ニートの母親は一大決心をしました。

月1万5千円の兵糧をニートから立派な兵士へと変わっていってほしい、そんな願いを込めて「兵糧攻め=お小遣いカット」を告げました。

お小遣いカットをした結果

ニート 兵糧攻め
兵糧攻め作戦を実行されたニートの彼は、五体投地(五体を床の上に投げ出し、ひれ伏して)して兵糧継続を懇願したといいます。

しかしニート脱出へ向けての兵糧攻め作戦を実行した彼の母親の決意は固かった。

20歳近くになって受け取っていたお小遣いの一切をカットされて、彼は動揺しておりました。

人間困窮すると、プライドなど簡単に脱ぎ捨てます。

彼は当時DQNながらの発想で、中学生時代の同級生に「金貸して」と電話をかけて回ったと語っております。

常識ある大人なら「うわ、プライドないな~」と思うことでしょうが、彼は必死です。

当時7万円で購入したヴィンテージジーンズを穿いていた彼は、「いつも同じジーンズ穿いてるね」と言われながらも愛用していたそのジーンズを手放しました。

渋谷に遊びに行きたくてもそこへ行く運賃すらない。

次第に彼のプライドは崩壊していきました。

あまりにも無体な兵糧攻めにもがき苦しんだそうです。

しかしプライドが崩壊してからです、人間が変わっていくのは。

ついに彼は働きだした

彼は本当の意味でのプライドに目覚め、日雇いの土木作業員として働くようになりました。

作業着姿で出勤して汗や泥にまみれて帰ってくる、それができるようになったのです。

母親の兵糧攻めが功を奏して、無事ニート脱出ができた瞬間です。

彼は今でも土木作業員としてマジメに働いております。

この話から健常者のニートには、兵糧攻めは一定の効果がある策だと言えるでしょう。

また兵糧攻めにすることで「人間として成長する機会を与えている」と言い換えてもいいかもしれません。

ニート経験者達に兵糧攻めされたらどう思うか聞いてみた

ニート経験者達に食料供給を絶たれたらどう思うか聞いてみちゃいました。

働くかギリギリまでニートをするか

兵糧攻めは表現がえぐいですね!シンプルに困ります!本当に困ります!

ある種ニート力の見せ所ではないでしょうか。

兵糧を得るために働きだすのか、自分の持てる限りの財力を駆使してぎりぎりまでニートを執行するのか。

どうなるのか、不謹慎ですが私も楽しみです。

ちなみにニート時代、堅固な守りを敷いていましたので兵糧攻めにはあいませんでした。

冗談はさておき、本当に兵糧攻めには合いませんでした。

自分のお金で頑張りました。

自分の食事代ぐらいは自分で稼げ

兵糧攻めをするとどうなるか、食事代くらい自分で稼がないとなって思います。

そもそも誰かの世話になっていると、立場が弱くなります。

自活ができて一人前とされるところがありますので、誰かの世話になっているうちはどうしても立場が弱いです。

それが嫌なら勉強して頭を使ってどうしたらよくなるのかを考えるべきです。

私はそうしました。

人におんぶや抱っこをしてもらっていると、立場が弱いのは当たり前なので仕方ないです。

非常に効果的

ニートに限らず、誰もが兵糧攻めをされると困ってしまうのではないでしょうか。

特に家族から食事を提供されている健常なニートの場合、兵糧攻めは非常に効果的であり、仕事を始めるための大きな動機付けになり得るのではないでしょうか。

かなり精神的に追い込まれる

私はニート生活中に兵糧攻めにあったことはありませんが、長年ニート生活をしている知り合いのことで、兵糧攻めについて想像したことがあります。

どうなるかは人それぞれだとは思いますが、かなり精神的に追い込まれるのは確実だと思います。

追い込まれた結果、社会復帰する人もいれば、万引きなど犯罪に走る人、路上生活を始める人、自ら消える人もいると思います。

でも追い込まれた結果社会復帰できる人というのは、もしかしたら少ないかもしれません。

なので兵糧攻めは良い解決方法とは思いません。

信頼関係が著しく損なわれる

その家庭の経済状況と価値観が大きく関わる案件だと思います。

例えば本当に経済的に余裕がないことを当人にも知らしめた上で、これ以上働かないのであればあなたの食費を出す余裕は我が家にはない、と合理的に説明できれば、兵糧攻めも一つの方法として肯定できます。

しかし、単に世間体や働かないことへの感情的な非難などから兵糧攻めを始めるのであれば、事態は悪化の一途を辿るでしょう。

仮にそこで働き始めたとしても、当事者間の信頼関係は著しく損なわれると思います。

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